初めての越前和紙プリント作品
この秋、11月にお披露目の作品「風雅」についてのご案内です。

私の氏神様である、福井県越前市の「大塩八幡宮」御本殿で撮影した光のシャワーを作品としています。何も考えずいつものように撮影したのですが、気が付いたら光のシャワーと鈴の緒の色が同じで。美しい黄色でリンクしていました。これは凄く珍しいことで、合わせようとして出来ることではありません。ある時、友人の娘さんに見せたら「色が同じで、何だか願いが叶いそう♡」と喜んでくれました。マジマジと見てみると、本当にそうでビックリ!!いつもの如く、私の作品は「無加工、無修正」なので、偶然としか説明のしようがないのです。

今回初めて越前和紙にプリントを試みたのですが、手漉き和紙なので、表面がでこぼこしていて、色の乗り具合がどうなるか分からない…創業60年の老舗の印刷屋さんでも、未知の世界だったのです。(ちなみに、カメラ屋さんでは、和紙プリントは受け付けてくれません)

何となく、和紙の雰囲気伝わりますか?↑
結果、和紙の凸凹があることで、作品に奥行きができシャワーの色の陰影がハッキリして、いつも以上に素敵な作品に仕上がりました。どう出るか?賭けの部分もあったのですが、ずっとやって見たかった越前和紙プリント作品を制作することができ、本当に嬉しいです。

増浦先生の作品。やなせ和紙さんに飾ってあります。伊勢神宮の五十鈴橋。
私も全く同じ和紙を使わせて頂いています。
写真の越前和紙へのプリントは、伊勢神宮や出雲大社の神事の撮影を許されている写真家の「増浦行仁」先生が白黒プリントでされていますが、カラーで、しかも私のような特殊な作品となると「日本初では?」とのことでした。職人さんも見たことがないようです。
何の意識もなく、やりたいからやってみた!それだけですが完成は本当に嬉しく、有り難いです。

今回「第五回藝展」で初披露となりますが、老舗のアートの会社の方々でさえ、「写真で和紙」となると、初見のようで、楽しみにして下さっているのと同時に、緊張もされているようでした。
「風雅」はただの光の作品ではありません。「紙🟰神」職人さんが心を込めて手漉きされたものに、神様の光が乗っている、プリントされています。印刷屋さんも通常の紙とは違うので、細心の注意を払っています。

来年、株式会社オーディオテクニカ様のニューヨーク支社である、テクニカハウスをお借りして、個展を開催する予定ですが、「風雅」が出来てようやく「私、やらせて頂いてもいいかな?」そんな感じです(笑)ニューヨークは日本と全然レベルが違うので、ちょっと綺麗、珍しい、可愛い、手が込んでる‥その程度では勝負にならないです。日本文化をお伝えしたい想いもあるので、伝統工芸である越前和紙とのコラボで、やっと何とか展示してもイケるかな…と。

作家として、今後広い世界で活動して行きたいという夢があります。日々、色々と出展のご依頼も頂いていますが、来年はお休みさせて頂きニューヨーク個展の作品制作に精を出したいと思います。
今回の藝展は最後の出展となり、次回はいつになるか分かりません。なるべく沢山の方に観て頂きたいと思います。「風雅」は時間も制作費も、かなり費やしております。その優雅さ、美しさを是非、お近くで感じて頂きたいと思います。

※通常プリントでのご購入が可能ですので、ご希望の方、ご連絡下さい。ラミネート作品もございます。
藝展、京都、奈良、東京‥皆様にお会い出来るのを楽しみにしています。
★第五回 藝展★
この秋、京都、奈良、東京に参ります!
越前和紙とのコラボ特別作品「風雅」をお見逃しなく。会場でお待ちしていますね。
<会場①>
会場:清水寺 圓通殿(えんつうでん)
★会期2:2025年11月2日(日)~11月4日(火)
※在廊は11月2、3日のみです!
<会場②>
会場:薬師寺 食堂(じきどう)・西僧坊(にしそうぼう)
★会期:2025年11月12日(水)~11月14日(金)
※全日程在廊します!
☆薬師寺展ご入場は招待葉書又は葉書表面の画像を
お持ち下さい。無い場合は有料となります。
<会場③>
会場:増上寺 慈雲閣(じうんかく)
★会期2:2025年11月22日(土)~11月24日(月)
全日程在廊します


