運命を変えた個展、片岡鶴太郎「四季彩花」
あれは2017年11月、それまで個展に全くと言っていいほど興味がなかった私が、何故か
片岡鶴太郎さんの個展、「四季彩花」に強く惹かれ、
石川県の、金沢二十一世紀美術館へと出掛けて行った。
その頃の私は、光の撮影は毎日の様にしていたものの、自分の個展や写真展をやろうとは、
全く思っていなかった。
まだまだ声も出ず、人と話すことも儘ならない状態だったので、唯一テンションの上がる
「気休め」私にとって撮影は、そんな感じだったと思う。
そんな私がどうして個展に行きたくなった(しかも当時は特別ファンでもなかった)のか?
未だに不明だが、テレビCMに心がざわつき、胸がトキメキ、いそいそと観に行った(笑)
会場に一歩足を踏み入れた途端、心を奪われた。
ちゃんとした個展なんて、今まで観たことがない。
絵画や写真、作品が単に並んでいるだけだろう…
そんな私の浅はかな考えはすぐに何処かに吹っ飛んだ!!
春、夏、秋、冬、鶴太郎さんの作品のテーマに沿った美しい世界が、そこにはあった。
しかも、動いてる!!
プロジェクションマッピングがとても美しく、キラキラしてる!!
入り口から最後の売店まで、一体何往復したことか!?
「行っては帰り」を繰り返した挙げ句の果てに思ったのは………
「そうだ!私も個展をやろう!」
当時毎日の様に現れ撮影していた「龍神様」や綺麗なオーブを動かしてみたい(笑)
だっていつも「ニ柱一対」で動いてお出ましなんだもん!
自分が毎日見ている世界の表現方法「ここにあり!」
嬉しくなり、鶴太郎さんに運命すら感じていた(笑)
人生何が起こり、何処でどうなるか?なんて誰にも分からない。
そして時に、思いもよらない行動をとる。
この翌年、私の地元に舞台公演に来られた片岡鶴太郎さんに、
熱い想いを綴った私の作品入りのお手紙をお渡しすることになる(笑)
差し入れの福井銘菓、「羽二重餅」と共に。
残念ながら、ミーティング中でご本人にはお会い出来なかったが、喋れない、声が出ない私が
勇気を振り絞り、付き人の方に精一杯の想いをお伝え出来たことは、奇跡だった。
勿論、アポなし(笑)
「火事場の馬鹿力!?」
何を喋ったのか?定かではないが「必ず渡しておきます!」
付き人の方のお言葉だけは、しっかり耳に焼き付いている。
そして有り難いことに、私の手紙や同封した作品を観て下さり、後に
丁寧なお返事と、鶴太郎さんのグッズが送られてきた。
ご覧頂き、お返事まで頂き「貴重だ」と仰って頂けたことは
本当に感謝しかないし、今でも励みになっている。
まだまだ浅い想いではあったがニューヨーク個展への扉が開いた…
そんな瞬間だった。
実は私は、興味のある人、心が惹かれた人には、手書きのお手紙をお送りする。
しかも、「鉛筆書き」が多かったりする(笑)
「土に還る」という想いもあり、自然な鉛筆が好きなのだ(笑)
すると不思議なことに、絶対お返事は来ないだろう…と思われる、芸能人や有名実業家さんからも
お返事が来たりする。
今時手書き、しかも鉛筆!?、珍しい写真、一生懸命…これだけ揃うと、人は無視出来ない(笑)
やる時は、とことんやる!
私のスタイルだ。
誰の紹介でもない、自分で作った「人脈」は強く、途絶えることは、きっとない。
勿論、ニューヨーク個展開催の際には、鶴太郎さんにも招待状をお送りするつもりだ。
今回はまだまだ序章。
ニューヨークへの本格的な行動はこれからだ(笑)